小さな目に映る、大きな世界

空間を、ととのえる

子供が生まれて、もうすぐ半年になります。
最近、首がしっかり座りはじめ、抱っこされながら周囲をじっと見つめる姿が増えました。

私が慣れ親しんだはずのリビングも、子供の小さな目にはまったく新鮮に映るようです。


ほんの少し低い目線で見ると

抱っこしている私の胸元から見えるのは、床の木目やラグの織り目。
そこに落ちた光や、振動で揺れる小さな埃までもが、子供の目には大冒険のように映るのでしょう。
大人の私には見過ごしがちな、ささやかな動きや色のコントラストが、まるで生きもののように感じられます。


大きさだけで伝わる安心

子供はまだハイハイもできません。
だからこそ、抱っこされたままでも感じる私の“存在感”が、何よりの安心になるのだと思います。
大人になると、立派であることは何かを“成し遂げる”ことだと考えがちですが、
子供の視線にとっては―― ただ大きく包みこんでくれるだけで十分、立派なのかもしれません。


忘れかけた「感じる」心を取り戻す

日々の忙しさに追われると、私たちは視線を上へ、先へ、速さへと向けがちです。
でも、子供の目を借りると、
「ここで立ち止まって、ゆっくり見てみよう」と自然に思える。窓辺の揺れるカーテン、テーブルに置いた一輪の花、小さなシミが語る時間の流れ――
それらはすべて、私たちの心にそっと寄り添う「やさしい風景」でした。


子供の目は、大人が忘れた“感じる心”を教えてくれる。


もし、日常の小さな「感じる心」を形にしたいと思われたら、
一度、鉋屑でつくる小さなオブジェ〈Works〉の世界をのぞいてみてください。
そこには、言葉にならない温もりを伝える、やさしいかたちが静かに佇んでいます。

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